「外資=働きやすい」そんなイメージを聞いたことありませんか?
僕は長年外資に勤めていますが、実際、働きやすい会社が多いです。しかしなぜ働きやすいのか疑問に思う方もいるはず。
なぜ同じ日本にある会社なのに、日本企業と外資系企業で働きやすさの違いがあるのでしょうか?
- 記事を書いている筆者は3社の外資に勤務
- 残業はほぼなし、家庭と仕事のバランスが取れている
- 記事を書いている現在も在宅勤務で働きやすい環境を実現
外資が働きやすい会社が多い理由に、外資特有の考え方があります。
現場からの生の声です
最初に結論ですが、従業員が最大限にパフォーマンスを発揮できる職場環境を整えているため働きやすさに力を入れています。
理由は、外資は結果に重点を置いており、従業員のパフォーマンスは会社の結果を左右します。従業員がパフォーマンスを発揮するには、働きやすさが絶対不可欠、そのため働きやすい環境を作っているのです。
なお、僕も働きやすさを享受しており、ノー残業や在宅勤務を謳歌しています。
本記事は、「仕事の不満を外資転職で解消」を目的としたブログ、ガイシノススメから配信しております。
では、詳細解説していきます。
そもそも何で外資は働きやすいのか
まず最初に、なぜ外資は働きやすいのか、その理由について解説します。
理由は全部で5つあります。
- 結果を重視しているから
- ワークライフバランスを尊重する文化だから
- 「残業・長時間勤務が美徳」という文化がない
- 男女の格差がないなど、ダイバーシティが浸透しているから
- 組織の風通しがよいから
結果を重視しているから
外資は日系と違い、各従業員の結果に重点を置いています。
日系はみんな一丸となって会社に貢献、外資は個々の実力で結果を出し会社へ貢献、という文化です。そのため外資は各従業員の結果が大事であり、外資は実力主義とも言われます。
各従業員が結果を出すには、結果を出しやすい労働環境が必須。
働きにくい労働環境だと、パフォーマンスが落ちて目標も達成しにくいですよね?
そのため本気で働きやすい職場作りに取り組んでいます
具体的には人間関係、綺麗な労働環境、フレキシブルな勤務時間などです。パフォーマンスに直結する点は、しっかり改善に努めてくれます。
そのため、外資は働きやすい職場環境であることが多いです。
「残業・長時間勤務が美徳」という文化がない
日系では、遅くまで残業をして長時間労働する姿勢が評価につながりますが、外資では「長時間労働が美徳」という文化が全くありません。
みんな残業すると会社が多額の残業代を支払わなくてはなりません。ただでさえ人件費は会社で大きなウェイトを占めるのに、たくさん残業されるとより出費がかさみます。
また長時間労働で疲れると、必要なパフォーマンスを出しにくいですよね?結果を重視する外資としては、パフォーマンスが落ちて結果が出ないと困るんです。
そのため外資では、長時間労働につながる過度な残業が推奨されません。
▼外資の残業の実態について、別記事で詳細解説しています。ぜひご覧ください。
≫ 外資の残業時間は日系と変わらない
ワークライフバランスを尊重する文化だから
外資はワークライフバランスをとても尊重します。
理由は、ワークライフバランスが仕事のパフォーマンス向上につながるためです
小さな子供を抱えるワーキングマザーを例に出すとわかりやすいですが、家庭の時間が尊重されない職場だと前向きに仕事できないですよね?
小さな子供を抱えるワーキングマザーは勤務時間が限られています。
朝起きたら家事と子供の世話が始まり、支度が終われば休む暇もなく出社。夕方や夜は、また家事と子供の世話があるため、長く仕事ができない。
もし家庭を尊重されず仕事に集中させられる環境だったら、ワーキングマザーは仕事を諦めざるを得ません。
女性で優秀な方はたくさんいます。
ワーキングマザーを例に出しましたが、誰でも当てはまります。
中には親の介護をしている方もいるでしょう。
同じ話ですが、有能な方が会社を去る原因になるため、ワークライフバランスは会社の成長にとても大事なのです。
男女の格差がないなど、ダイバーシティが浸透しているから
外資では徹底的にダイバーシティが浸透されています。
特に男女という点で外資では格差がなく、女性も活躍できるフィールドがたくさんあります。
男性だけが有能ではありません、女性で有能な人はたくさんいます。
僕の会社でも女性の管理職の割合は他社に比べると多いです。
役員レベルでも女性の管理職はいます
実際に女性の視点を加えることにより、新しいアイディアが生まれることはよくありました。
会社の成長を促すためにも、女性の活躍機会が重要だと、外資では重きを置いています。
組織の風通しがよいから
外資は、組織間の風通しがよく働きやすいです。
理由は、外資では一人で業務を全うする必要があり、組織間の風通しが悪いと結果が出なくなってしまうためです。
特にアメリカは全てオープンにであることを望むため、アメリカ系の会社だとより風通しがよいでしょう。
▼こちらの記事でより詳細を解説しています。ぜひご覧ください。
≫ 外資が風通しがよい理由3選
外資で働きやすい点①|労働時間と休暇に融通が効く
外資の働きやすい点の一つ目は、労働時間と休暇に融通が効くところです。
日系ではあり得ないくらい融通が効いて、僕も友人に「あり得ない」と何度も言われたほどです。3点紹介したい点があります。
- フレックス勤務
- 在宅勤務可
- 有給休暇が取りやすい
フレックス勤務
外資はほぼ全ての会社で、フレックス勤務制を導入しています。
日系でもフレックスを導入している会社はありますが、始業時間は変わらずで残業もして、フレックスが機能してない会社ばかりじゃないですか?
外資は違います。完全にフレックス可能です。
実際、僕の会社では全員出勤時間がバラバラです。朝早い8:00に出社する人もいれば、遅い時間の10:00くらいに出社する人もいます。
なぜこんなに変則的に勤務できるか、理由は外資は勤務時間ではなく結果を重視しているからです。ほぼ裁量労働制のような環境のため、フレキシブルな勤務体制が可能です。
また僕の会社では、フレックスを更に強化した、スーパーフレックス制度が導入されています。
コアタイムが存在せず、所定労働時間を守れば時間を好きに選んで仕事できる制度
フレックスでも十分働きやすいですが、コアタイムのないスーパーフレックスはさらに働きやすいです。極端な例ですが、1日16時間働いたら、残業した8時間分を翌日に振り替えて、翌日は仕事をしないことも可能です。
もちろん、仕事を100%管理するという責任が発生しますが、その責任を考えてもメリットの方が多いと思います。
ちなみに僕の同僚、特にワーキングマザーは、スーパーフレックス制度があるから他の会社に転職しようと思わないと言っていました。
スーパーフレックス制度について、別記事で更に詳細解説しています。ぜひご覧下さい。
≫ スーパーフレックスの活用例紹介|疑問もQ&A方式で解説!
在宅勤務可
外資は在宅勤務が自由です。
最近ではホンダやキヤノンなど、在宅をやめた会社もありますが、外資ではまだまだ現役です。
理由は、同僚が海外にいるためほとんどがテレワークになるので、会社でも家でも仕事の仕方が変わらないからです。結局、電話で仕事しているので家でも十分仕事できます。
説明したとおり、外資は結果を一番重視しています。どんな働き方だろうが結果が出せるなら、在宅だろうがなんだろうがOKなのです。
有給休暇が取りやすい
外資は有給休暇を自由に取得できます。
僕は、1ヶ月で毎週有給を使ったときもありました。なぜそんなことが出来るか、こちらも理由は結果を出しているからです。
担当業務の全ては個人の裁量にかかっています。自分で目処をつけていれば、有給をどれだけ使おうが自由なのです。
なお、事前に申請が必要ということもなく、やむを得ない事情で当日休む場合も自由に有給が取れます。有給について周囲の理解があり、サポートしてくれる体制も整っているから可能となっています。
「この日はどうしても有給を取らないといけない、でも会議が…」そんな場合も上司に相談すれば、他の人に代打を頼んだりと、協力してくれます。
外資で働きやすい点②|人間関係が楽
次に外資で働きやすい点は、人間関係が楽なところです。日系に比べ、変な気を使う必要がありません。
- 上司との上下関係がない
- 年功序列がないので年齢関係なく平等
- ハラスメントがない
上司との上下関係がない
日系だと、体育会系のような上下関係が存在しますよね。上司の言うことは絶対で、意見したり反対すると煙たがられるでしょう。
また飲み会などの付き合いも強制参加で、無理矢理飲まされるなど、パワハラもあるんじゃないでしょうか?
外資ではこのような理不尽なことはありません。なぜなら海外に日本のような上下関係がないからです。(韓国など一部の国を除く)
人によっては、上司も部下に敬語を使います。
不必要な上下関係は、上司部下のコミュニケーションを悪くします。上司が威圧的な態度であれば、部下は上司に心を開くことはなく、相談もしてくれなくなるでしょう。信頼関係に響き、期待した結果も出ません。
外資では、部下の相談を聞いたり結果が出る仕事環境を整えることが上司の役目です。そのため、相談しやすい雰囲気作りに力を入れています。
理由は、クドイですが結果を出してほしいからです。部下に余計なことに気を遣わせず、結果を出すことに集中してほしいからこそ、話しやすい環境を整えています。
▼こちらの記事で、上司との関係についてより詳細を解説しています。ぜひご覧ください。
≫ 上司と上下関係がなくて働きやすい
年功序列がないので年齢関係なく平等
外資に年功序列はありません。年齢で対応を変える必要はなく、全て平等です。僕は、50代のベテラン社員だろうが普通に話しかけます。
理由は、海外では年齢を尊重する文化がないからです。(こちらも一部の国を除く)
年齢が高ければ経験値が高いので、結果的に知っていることは多いでしょう。しかし、尊重するのはその経験値であり年齢ではなく、大事なのは能力があるかどうかです。
能力があれば若かろうがどんどん昇進します。逆に能力がなければ、全く昇進できません。
僕は一般社員ですが、部長レベルでも気軽に話しかけますし、会議などで意見もします。社長だろうが誰だろうが関係なく、業務を良い方向に進める提案であれば発言します。
外資では誰だろうと、意見を述べることが推奨されています。理由は、どんな人の意見も貴重であり潰してはならないからです。ちょっとした意見が、会社を変革させる起爆剤になる可能性もあります。
結果を追い求めるからこそ、どんな小さな意見も見過ごさないのが外資です。
ハラスメントがない
外資ではハラスメントが少ないです。
理由は、日系に比べコンプライアンス遵守のレベルが断然上だからです。
特にパワハラとセクハラについては、もし遭遇したらすぐに通報ができます。通報すると、大抵の場合した側は処分対象となり、最悪解雇となるでしょう。
僕も今まで、特にパワハラでクビになった人を何人も見てきました。日系では能力と職位が高ければ、どんなにパワハラしても守られてしまいますが、外資では一発アウトです。
外資はイメージをとても大事にします。イメージが崩れると信頼を失い、利益が減ることを知っているからです。
これも結果を最重要に置いているからで、結果を悪くするような社員はいくら能力が高くでも必要ないのです。
外資で働きやすい点③|子育てに理解がある
外資は子育てにも理解があることに定評があります。
僕も1歳の子供を育てる親ですが、会社の融通が効いてとても働きやすいです。こちらも3点紹介させてください。
- 時短勤務がしやすい
- 突発的な休みも取れる
- 男性も育児休業が取れる
時短勤務がしやすい
外資は時短勤務が自由にできます。
特に女性で、子供の保育園や幼稚園の送迎や育児で8時間働けないとき、時短勤務をしてる人が多いです。
会社に融通が効くだけでなく、周囲の理解も得られるような文化なので心強いです。
突発的な休みも取れる
すでに解説していますが、当日に突発的に休みを取ることも出来ます。
子供がいると、何かと突発的に問題が起こりますよね。
しかし重要な会議が入っているときなど、「休み取れないんじゃ?」と思うかもしれません。
男性も育児休業が取れる
外資の子育ての理解で一番大事な点は、男性も育児休業が取れる点です。
女性はどの会社でも育児休業が取れていると思います。しかし男性が取れるケースはまだ珍しいです。日系に勤める僕の友人たちは取ってなく、取れた友人も社内から反発があったそうです。
しかし外資は全く逆。僕は何の問題もなく育児休業を取得出来ました。1ヶ月取りましたが、生まれてすぐの1ヶ月はその子にとっての一生に一度の貴重な瞬間です。
参考:外資の厳しい点
外資の働きやすさについて解説しました。
一番厳しいところは、結果を追求する点です。
働きやすさに力を入れている理由は、従業員に結果を出してほしいためです。
逆の言い方をすると、結果が出せない従業員は生き残るのは難しいです。
ではどうすれば外資で生き残れるか、別記事で紹介しますので、少々お待ちください!
外資に転職しよう!
ここまでで外資の働きやすさについて、ご理解いただけたと思います。
外資転職には、外資に特化した転職エージェント選びが重要。理由は、特化しているから出会える優良な求人があるからです。
しかし、外資に特化したエージェントどうやって探せばいいかよく分からないですよね?そんなあなたのために、別記事でおすすめの転職エージェントを解説しています。
▼僕も活用したエージェントもあります。登録は無料なので、活用しない手はないです。ぜひご覧ください。
≫ 外資転職でマストな転職エージェント3選|筆者も外資転職成功した
まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございました!最後にまとめです。
なぜ働きやすいのか
- 結果を重視しているから
- ワークライフバランスを尊重する文化だから
- 「残業・長時間勤務が美徳」という文化がない
- 男女の格差がないなど、ダイバーシティが浸透しているから
どんな点が働きやすいか筆者の経験
- 残業をコントロールできる
- フレックス勤務
- 自由に有給休暇取得
- 在宅勤務
- 育児休業も積極的に取れる
繰り返しですが、外資は特有の大変さがありますが、一方でとても働きやすい労働環境です。
大変さに目が向いてしまうと、外資転職に引け目を感じてしまうでしょうが、どの会社でも特有の大変さはあります。
それなら働きやすい環境で働いた方が、毎日充実して仕事ができるんじゃないでしょうか?
基本的には、最低でも1日8時間は仕事で拘束されます。
その8時間が辛いと思って過ごすのか、働きやすいと思って充実して過ごすのか、どちらがいいかは言わずもがなです。
この記事を読んで、少しでも外資に興味を持っていただければ幸いです。
★次回の記事をお楽しみに★
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