外資はクビが多いって聞くけど、実際どんな感じでクビにされるんだろう?
外資はクビが多いって聞きますよね。噂は聞くけど、実体験ってあまり聞かないと思います。
- 15年の勤務で3社の外資に勤務
- 2社目を3ヶ月でクビに
- 3社目で社長賞受賞
僕も2社目でクビになりました。1社目・3社目でも同僚や先輩がリストラに遭っています。それらの経験から、外資はクビが多いのは事実です。
他の外資でも同じなのか、外資をクビになった体験談をネットで集めました。クラウドワークスを利用してアンケート調査もしたので、信憑性の高い情報です。
記事を読めば、外資はクビが本当に多いのか、実際にどの様にしてクビになったか理解できます。
また、あなたがクビに直面したときに、クビになった後どうするべきかも解説しますね。
本記事は、「仕事の不満を外資転職で解消」を目的としたブログ、ガイシノススメから配信しております。
では、詳細解説していきます。
外資でクビになる理由5選まとめ
初めに、外資でクビになる主な理由について解説します。全部で5つあります。
- 経営悪化でクビ(リストラ)
- 部署がなくなりクビ
- 日本撤退でクビ
- 人事評価が低くクビ
- 会社のカルチャーとの相違でクビ
経営悪化でクビ(リストラ)
外資では、経営悪化を理由に従業員をクビにすることが多いです。リストラですね。
僕が勤めた1社目・3社目でも、業績不振で何百人もリストラされています。日系でもリストラはありますが、外資はリストラの意思決定が速く、回数も多いです。
理由は、日系ではリストラは経営回復の最終手段ですが、外資のリストラは戦略的な手段の一つだからです。最終手段ではなく、一般的な手法と捉えられています。
そのため意思決定が速く、経営が悪化した翌月にはリストラが始まることもあります。
部署がなくなりクビ
部署がなくなりクビになった人もいます。
僕の会社でも、育休中に部署がなくなり復帰した瞬間クビという女性もいました。
この手のクビは意外と多く、特にリストラ候補に上がっている人が対象になりやすいです。
日本撤退でクビ
外資系企業が日本から撤退すると、日本で働く人は全員クビになります。
これは仕方ないですね。海外に赴任する選択肢を取ることも難しいでしょうし。
人事評価が低くクビ
恐らく一番多いパターンです。人事評価が毎回悪い人は、高い確率でクビになります。
外資は結果が命です。
人事評価も結果に基づいてされるため、人事評価によってクビになるか判断できます。
会社のカルチャーとの相違でクビ
最後に、会社のカルチャーと相違のある人です。
例えば、誠実な態度を厳守する会社があるとします。その場合、怒鳴るなど「感情を抑えられない行動」はアウトです。
実際、僕の会社が当てはまります。僕も同僚に何でも無いことで怒鳴られ、残念ながらその人はクビになりました。
外資をクビになった体験談まとめ
では、外資をクビになった人はどんな状況だったのでしょうか?実際の体験談を、ネットやクラウドワークスのアンケートで募りました。
外資系企業の日本法人に勤務していました。
社長よりコロナによる世界的な業績低迷に伴い、日本から撤退することに。
全社員は業務内容により段階的に解雇すること、パッケージ(会社都合の解雇のため慰謝料のようなもの)や退職日などの詳細は別途人事から連絡があるとのことでした。
また、撤退後も後処理のような業務があるため、私にはそれが終わるまで会社に残ってほしいとの話。そのためすぐに解雇ではなかったです。
外資系企業勤務は長いので、リストラはリスクの一つと認識ありましたが、初めての経験で頭が真っ白になりました。
いつも通り働いていると、突然人事部から呼び出しがあり、〇月〇日までに辞職するよう伝えられました。
理由を聞くと、会社方針とそぐわない価値観を私が持っていて業務に支障が発生しているからという事でした。反論し辞職せずにいましたが、結局解雇されました。
会社の方針に従わない点は、自分でも少し自覚はしていたのですが、解雇通告されると思っていなかったので正直驚きました。
やはり人事部や幹部からすると、私は会社にとっては危うい存在に見えたのだなと率直に思いました。
リーマンブラザースの破綻に伴い、日本での投資銀行業務を縮小することになり、所属する不動産の部署は3名を残して解雇になりました。私は1年後、残務処理を終えてから解雇されました。
日本での不動産投資に成長がない。今と違い、本国での資金調達が大変という理由から、日本撤退するのは仕方ないかなぁという気持ちです。
ただその後、他社からの転職の話もないというのは、私に能力がなかっただけかもしれません。
アメリカに永住していますが、大手の商社に勤務していました。
会社でも活躍して、どんどん昇給、昇格。
ところが、本部が投資に大失敗して、在籍する部署が閉鎖しクビになりました。
まだ、子供が二人大学に通っていて、卒業までにお金がかかっていて大変でした。
幸い、それまで培っていた人脈とアメリカでの事業知識があったので、コンサルタントとして独立できました。
事務の仕事に就いていたのですが、業績悪化で事業所が閉鎖する事になりリストラされました。
リストラ宣告の前日まで大阪に出張し、当日、東京にあるオフィスに出勤。
アシスタントから、私の上司が別のフロアにある会議室に来るよう指示していると連絡してきました。
会議室に行くと、一枚のメモを渡され、そこには雇用期限と退職するにあたっての金銭面での条件が書いてあり、その日が最終出社日というわけです。
加えて、私は勤務していた会社の株式を保有していたので、今後の株式の買取プロセスについての説明がありました。
退職に関する資料や契約書などを受け取った後、入室に必要なカードキーなどもその場で渡すように言われ、家に帰されました。
保険会社に勤めていました。
新規顧客獲得数が低く成績が悪かったため、クビになったと思います。外資系は成績が全てなので、やはり自分には向かなかったです。勤務半年でのクビでした。
営業職だったので成績が問われます。そして、新規顧客獲得数が成績の全てです。成績の良ければ高収入になりますが、悪いと低いままで、完全に実力主義だとと実感しました。
アパレル系のサービス部門で高級素材の洋服全般のサービスを扱っていました。
店頭に配送する前に質感や欠陥はないかをチェックして、レポートを提出する仕事でした。ある日、上司に呼び出され「あなたが扱う洋服の布地にほつれがついてるものが多い」と言われ、解雇通知を受け取りました。
おそらく、素手で生地チェックをする際の私のやり方が良くなかったのかもしれません。
生地にクリームがつくのを恐れ、手にクリームは塗らずカサついた手で生地に触っていました。
しかし、カサついてたため、生地表面にほつれを作り、また何度もくり返したことが不注意と認識されたことが理由かと思います。
「もう少し気を配っていたら…」と思いました。べとつかない薄いクリームを塗るか、普段から指先や手がかさつかないようお手入れを入念にしておくべきだったと思います。
このように、外資系は自己管理と自己責任が強く求められます。
医療保険を中心にした保険会社の営業担当(契約社員)
厳しいノルマがあり、それにより対象不良で病欠で休んだところ、半年契約の契約社員でしたが次回の更新が受けられず退職しました。
会社を休むほどの健康状態ではないと判断され、虚偽の報告による欠勤扱いで規則違反と通告。上長からも、いつまでもその病欠について聞かれ、診断書を提出しろとも言われました。
外資は会社の規則が徹底していて、日本のように温情を入れて判断することが少ないです。規則について特に無理な内容にはなっていませんが、見落としてしまうと禁止事項に抵触する危険性があるので、会社の資料は全て目を通すよう注意して下さい。
会社に出勤したら、上司に声をかけられて会議室に行くと、上司と人事がいました。
「貴方はもう戦力外です、席には戻らずそのまま退社してください。私物は改めてご自宅にお送りします」
一度、外に出たら、もうICカードで扉が開かなくなってました。
外資系の大手ラグジュアリーウォッチを扱う会社に転職しました。
財務に転職し、入社前は財務内の改善活動を推進して欲しいと期待され入社。しかし入社後は改善活動など一切なく、毎日クライアントの売掛金をPCに入力し請求書を印刷・発送するという全く違う仕事でした。
私自身、事務作業が不得意で結果が出ず、試用期間の3ヶ月を終わるころ、部長から会議室に呼ばれクビを宣告されました。
会社都合かと思ったら自己都合で出てけという話で、こちらの話は一切聞かないという姿勢。
そんな会社にいても仕方ないので、自己都合で退社し、次の会社を探しました。
▼詳しくはこちらの記事で解説しています。
≫ 2社目をクビになり、3社目で社長賞をとった筆者の実話
やはり、どの人も外資はクビやリストラが多いと認識していたのが伺えます。
そのため、外資ではクビが多い結論付けられます。
外資をクビになりやすい人の特徴5選
今までに、クビになった人を何十人も見てきました。
その中で、共通する特徴が5つあったので解説します。
- 結果が出ない
- 積極性がない
- 年配の社員
- コミュニケーションが苦手
- 会社の方針に従わない
結果が出ない
すでに解説したとおり、外資は結果が命です。僕も結果が出ず、2社目をクビになっています。
外資の給料は、結果を出し会社に利益貢献する前提で支払われています。
結果が出ない社員は、給料をもらう資格がないと認識されるのでクビになりやすいです。
積極性がない
積極性がない社員は、クビになりやすいです。理由は、積極性は結果に直結するからです。
外資では社員を教育する概念がありません。入社したら即戦力として、実戦に駆り出されます。教えてもらえない分、自分から学びに行かないといけません。
そのため、積極性がない社員は結果を残せないのです。
解説したとおり、結果が残せなければ会社で雇い続ける理由がないので、クビとなります。
年配の社員
年配の社員もクビになりやすいです。なぜなら、外資のスピード感に着いて行けなくなるからです。
外資では、会社の方向性がよく変わるため、年がら年中組織が変化します。年配になると頭が固くなるため、変化に着いて行けずクビになりやすいです。
一方で、年配社員でも一つ秀でるスペシャリストであれば活躍していけます。スペシャリストはその分野では結果が出やすいので、重宝されるからです。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手な人も、クビになりやすいです。
外資は、良い意味でアピールが必須です。理由は、アピールをしないと名前と役割を覚えてもらえないからです。そのため、海外ではアピールは当たり前にされます。
コミュニケーションが苦手だと、アピールは出来ないと思います。アピール出来ないと名前と役割を覚えてもらえず、リストラ候補になりやすいです。
会社の方針に従わない
最後に会社の方針に従わない人は、クビになりやすいです。
外資はトップダウンの文化であり、会社の方針は絶対遵守しないといけません。
日系でもトップダウンの風潮はありますが、日本では派閥があるのでスムーズに決定が下部組織に降りません。例えば、「半沢直樹」のドラマのような感じです。派閥争いで一致団結されない様子が伺えますよね。
しかし、外資ではあり得ない光景で、トップから降りた方針は速攻でアクションが必要になります。
理由は、外資は時代の流れに常に乗る文化のため、変化のスピード感を重視するからです。時代の変化に乗れず危機に陥ってしまっては元も子もありません。
そのため、会社の方針は絶対なのです。
外資でクビやリストラを避ける3つの方法
体験談を踏まえ、外資系企業でクビになる傾向が理解できたと思います。
次に、クビにならない方法を3つ紹介します。どれも僕が経験し学んだことなので、具体性が高い方法です。
- 転職活動中に離職率は必ず聞くこと
- やりたい仕事よりできる仕事を選ぶこと
- 合う合わないの直感は信じること
転職活動中に離職率は必ず聞くこと
会社によって離職率の傾向は違います。クビが多い会社は、離職率が高い傾向にあります。
僕は2社目に入社する際、離職率を確認していませんでした。
結局クビになり後から離職率を確認したところ、なんと離職率50%の会社だと判明。「確認するべきだった…」と深く反省しました。
僕みたいにならないように、あなたは離職率をちゃんと確認してくださいね。
やりたい仕事よりできる仕事を選ぶこと
こちらも僕の経験から言えることです。
2社目は自分の「やりたい仕事」を選びました。「やりたい」とは自分の適正は置いといて、純粋に興味があった職種です。
未経験で採用として実際に働いてみると、適正がないことが分かりクビになりました。
3社目では反省を活かし、「出来る仕事」として、プロジェクトマネージャーを選択しました。プロジェクトマネージャーは、自分で作業することはなく関係者の進捗管理が仕事です。
この選択が大成功し、入社して数年で社長賞を取る結果を残せました。
このように、「やりたい仕事」と「出来る仕事」は一致しない場合があります。
合う合わないの直感は信じること
2社目のとき、実は「合わなそうな会社だな」と思っていました。それでも入社したのは、周囲からの推薦があったからです。
しかし、クビになって感じたのは、周囲の推薦で入社しても全部「自己責任」ということでした。
推薦した人を責めれる訳がありません。そして、誰かが謝ってくれたり何かしてくれる訳でもありません。
「あの時、直感に従って他の会社にしてればな…」今更どうしようもありませんが、あなたは同じ失敗をしないよう、自分の直感を信じてみてください。本当に誰も責任取ってくれないです。
他にもクビ・リストラにならない方法を解説
解説した3つ以外にも、クビ・リストラにならない方法を別記事で詳細解説しています。
読むだけでコツが分かるので、ぜひ参考にして下さい。
≫ リストラ候補にならないための方法3選
外資をクビになってその後何をすればいいか
もし外資をクビになったらどうすればいいか、こちらも僕の経験から解説させて下さい。
- 冷静になる
- なぜクビになったか考える
- 自分の得意・不得意を棚卸しする
- 次の業種・職種を決める
- 転職活動をする
冷静になる
まずは冷静になりましょう。時間を掛けても良いです。
クビになった直後は気が動転しているでしょう。そんな時に転職活動をしても、良い結果は出ません。
僕は2社目をクビになったとき、1ヶ月は何もしませんでした。冷静さを失っているのが分かったからです。
趣味に打ち込むなど何でもいいので、日々を楽しむよう努力してください。一旦、リセットして冷静になることが大事です。
なぜクビになったか考える
ここからが本番、冷静になったら改めてクビになった理由を考えましょう。
理由が分かっているなら、より深掘りして考えましょう。
考える行為が後々、自分の得意・不得意や、次に目指す職種にはっきりとイメージが湧くきっかけになります。
自分の得意・不得意を棚卸しする
次に自分の得意・不得意を棚卸しして下さい。
もしかしたら、不得意な仕事を選びクビになった可能性もあります。出来る仕事を選んだ方が100倍結果は出やすいので、得意を選ぶべきです。
もし得意な職種を選択していたなら、棚卸しはそれでOKです。
次の業種・職種を決める
ここまで来たらようやく、次に向かう業種や職種を決められます。かなり考え抜いたので、すっと出てくるはずです。
もしすっと出てこなければ、まだ考察が甘いので得意・不得意の棚卸しからやり直して下さい。
決める際は、あまり絞りすぎないようにしましょう。
絞りすぎると求人が減ります。少ない求人を狙うことになるので、不合格ばかりになる可能性も上がります。
ある程度の絞り込みで、あとは求人を吟味して考えるほうが無難です。成功する転職は、結局は会社との相性が大事ですので。
転職活動をする
最後に転職活動です。転職活動については、一点大事なことを説明させてください。
外資転職には、外資に特化した転職エージェントの利用がマストです。理由は、外資の良質な求人を紹介してくれるからです。
僕は、外資に特化した転職エージェントの活用で、3社目で大いに飛躍しました。
あの求人に出会ってなければ今頃どうなってたことか…本当に怖いです。
外資をクビになるのは無能なのか?
外資は実力主義。そのため、外資をクビになった = 無能だから、というイメージがあるでしょう。
しかし実際は、クビになった全員が無能とは限りません。
外資と一言で言っても沢山の会社があります。ブラックな会社もあれば、ホワイトな会社もあるのです。
そのため、能力があっても理不尽な思いをしてクビになった人もいます。クビになった会社では仕事が出来なくても、他の会社で成功する例もあります。僕なんかそうです。
言いたいことは、自分が能力に欠けると思っても、外資転職を諦めないで欲しいということです。
人にはそれぞれ必ず長所が存在します。長所が尊重される外資系企業に出会えれば、長く働くことが出来ますよ。
外資にはメリットも沢山あるので、前向きに外資転職を検討してもらえると嬉しいです!
- 結果が出れば年収が上がりやすい
- 時間管理がしやすい、ノー残業も余裕
- 有給が取りやすい、当日申請もOK
外資転職に前向きになったら、ぜひこちらで紹介している転職エージェントを活用して下さい。損は絶対しません。
≫ 外資に強い転職エージェント3選
まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございました!最後にまとめです。
外資系でクビになる理由5選まとめ
- 経営悪化
- 部署消滅
- 日本撤退
- 人事評価
- 会社のカルチャーとの相違
外資をクビになりやすい人の特徴5選
- 結果が出ない
- 積極性がない
- 年配の社員
- コミュニケーションが苦手
- 会社の方針に従わない
外資でクビやリストラを避ける方法3つ
- 転職活動中に離職率は必ず聞くこと
- やりたい仕事よりできる仕事を選ぶこと
- 合う合わないの直感は信じること
外資をクビになってその後何をすればいいか
- 冷静になる
- なぜクビになったか考える
- 自分の得意・不得意を棚卸しする
- 次の業種・職種を決める
- 転職活動をする
★次回の記事をお楽しみに★