スーパーフレックス制度ってのを聞いたけど、一体何ですか?
フレックス制度と何が違うの?
最近、スーパーフレックス制度を採用する企業が少しずつ増えています。
でも、スーパーフレックス制度って何だかよく分からないですよね?何が「スーパー」なのか、普通のフレックスと何が違うのか。
- 記事を書く筆者は、スーパーフレックス採用の外資系企業に勤務
- スーパーフレックス制度および在宅勤務で、フレキシブルな仕事スタイルを確立
- プライベートの時間も尊重できて、子育てにも積極的に参加中
筆者もスーパーフレックス制度で働いており、自由な仕事スタイルを満喫している一人です。
本記事では、スーパーフレックスがどんな制度なのか、どんな形で仕事をしているのか、僕の経験をもとに解説します。他の解説サイトと違い、実体験を含め解説するので、どこよりも分かりやすくお伝えしますね。
また、導入企業の特徴や、スーパーフレックス制度の疑問もQ&A形式でお答えします。
初めに結論ですが、スーパーフレックス制度とはコアタイムが存在せず、決められた所定労働時間内を自由に働ける制度です。
スーパーフレックス制度とは
スーパーフレックス制度とは、フレックス制度のコアタイムを無くした、固定の勤務時間がない勤務制度です。
言葉では伝わりにくいので、表にしました。通常の勤務 → フレックス制度 → スーパーフレックス制度の順で説明します。
通常の固定勤務
こちらは固定勤務のイメージです。慣れた勤務スタイルかと思います。
必ず同じ時間に出社して、少しでも遅れると遅刻扱い、ギチギチに組まれた勤務体制ですよね。15分前に出社して準備して、8:30から始業。15分間の給料はもらえない、そんな仕事スタイルかと思います。
フレックスタイム制度
こちらはフレックス制度です。
固定勤務よりかなり融通が効きますよね。満員電車に乗らずに済むし、朝や夕方ちょっとした用事に出かけることもできるでしょう。
しかし、コアタイムは必ず働かないといけません。コアタイムを考えると、フレキシブルさはまだ欠けていると言えます。
スーパーフレックス制度
こちらが本題の、スーパーフレックスです。
フレックス制度と違い、コアタイムが存在せず24時間全てフレックスタイムとなります。そのため、いつ働いて良く、プライベートを尊重した仕事スタイルが可能です。
この表で、スーパーフレックス制度の概要は理解できると思います。。しかし馴染みがない制度なので、疑問が残るでしょう。本記事の後半でQ&Aであなたの疑問にお答えしますので、ご期待下さい。
スーパーフレックス制度のメリット
スーパーフレックス制度の概要が理解できたところで、スーパーフレックス制度のメリットを解説します。
- 長時間残業が防げる
- プライベートが尊重できる
- 固定の勤務時間というストレスから解放される
長時間残業が防げる
スーパーフレックス制度を活用すると、長時間残業を防げます。理由は、スーパーフレックスは自由に時間を調整できるからです。
どういう事なのか、こちらの表をご覧下さい。
前日に深夜まで残業した分を、翌日時短することで相殺する事が出来ます。フレックス制度だとコアタイムがあるため相殺しきれませんが、スーパーフレックスなら相殺が可能です。
極端な例なので、実際に翌日に2時間だけ勤務できるのかなどありますが、理論的には可能となります。
プライベートが尊重できる
スーパーフレックス制度を活用できると、プライベートの時間を尊重することが可能です。
時間に融通が利く働き方なので、例えば病院に行くや、役所に行くなど時間を割くことが出来ます。
僕の場合、スーパーの買出しにスーパーフレックスを活用して行っています。週末は混んでしまうので、時短のため平日に行って時間を有効活用しています。
このように、終業後や土日に行くと混んでしまうところなど、スーパーフレックスを活用して平日の空いている時間帯で時短をすることが出来ます。
時短をすれば、プライベートの時間を削る心配も減るのでとても助かりますよ。
固定の勤務時間というストレスから解放される
スーパーフレックスを活用できると、固定の勤務時間から解放されます。
固定勤務だと、毎日決まった時間に出社するのが辛いですよね。満員電車にも必ず乗らないとならないし、雨が降っても遅れることは許されません。フレックスだとしても、コアタイムまでに出社が必要なので、完全に解放されることはないですよね。
大幅にストレスが緩和されるので、気持ちに余裕ができる分、仕事に集中しやすくなりますよ。
スーパーフレックス制度のデメリット
次にスーパーフレックス制度のデメリットを紹介します。有益なメリットがある反面、使い方次第ではデメリットも出てきますので注意が必要です。
- 同僚や取引先と時間が合わない
- 気持ちがだらけやすい
- 時間管理が難しい
同僚や取引先と時間が合わない
デメリットの1つ目は、同僚や取引先と時間が合わなくなることです。理由は、時間を自由に調整できる分、他の人たちと時間が合いづらくなるからです。
仕事を円滑に進めるにはコミュニケーションが重要ですが、みんなが好き勝手な時間に仕事をするとコミュニケーションが滞ります。
僕の会社でも起きました。大事な要件で連絡を取りたいのに、連絡がつながらず困った事があります。
気持ちがだらけやすい
スーパーフレックスで自由に仕事をしすぎると、気持ちがだらけやすいです。どういう事かと言うと、時間が自由なため、仕事を始めるときにモチベーションを整える必要があります。
例えば、固定勤務なら必ず仕事のスタートは決まっているので、嫌でも仕事を始めますよね。
スーパーフレックスだと、仕事のスタートも自分で決められるので、モチベーションを維持しないとずるずるスタートが遅れます。毎日、モチベーションを管理するって結構大変です。
そういった意味では、ある程度勤務時間を固定して縛りがある方が、自動的に気持ちは引き締まります。モチベーションに頼らず仕事を始められるので、気持ちがだらけなくて済みます。
時間管理が難しい
スーパーフレックスと言えど、決められた所定労働時間は守る必要があります。会社によりますが、週で40時間もしくは月間労働時間でしょう。
毎日自由に仕事をすると、時間管理が大変です。理由は、毎日どの位の時間働いたか、全て記録する必要があるからです。
そうならないためにも、ある程度時間は固定しておいて、いざという時にスーパーフレックスを活用する方が、時間管理はしやすいです。
スーパーフレックス制度を活用した筆者の1日
僕がどのようにスーパーフレックスを活用しているか紹介します。
出社時間は固定の8:00です。毎日変動させると訳がわからなくなるのと、モチベーションが上がりづらいので固定にしています。終わりは17:00ですが、残業等で伸びることはあります。
ここまで聞くと、固定勤務と何ら変わらないですが、僕はよく中抜けをします。例えば、
- 買出し(食事や子供用品)
- 病院・役所
- 散髪、など
土日でもいけますが、平日の日中はどこも空いているので、あまり混まない時間帯を狙って時短をしています。
また深夜に海外と会議があるときは、一旦17:00に終わり家事・子育て、落ち着いたら会議に入るなどフレキシブルに仕事が出来ています。
あくまで1つの例です。スーパーフレックスを活用できれば、様々なスタイルで仕事が出来ます。活用できる会社へ転職したら、周囲の例を聞き自分なりに組み立てて下さい。
スーパーフレックス制度の注意点
スーパーフレックスは柔軟に働ける良い制度です。しかし取得には注意点があるので解説させて下さい。
- 出来る職種は限られている
- 虚偽申告は絶対ダメ
- 必ず結果を出す
出来る職種は限られている
スーパーフレックスが出来る職種は限られています。例えば、オペレーター、シフト制の職種、接客業などは対象外です。理由は、絶対に固定時間に勤務が必要だからです。
対象となる職種は、ホワイトカラーと呼ばれるオフィス勤務の職となります。
オフィス勤務であれば、対面での顧客対応などはなく、あくまで社内の人とだけ仕事をすれば良いためスーパフレックスが活用できます。
スーパーフレックス制度を活用したいなら、オフィス勤務の職を探すと良いでしょう。
虚偽申告は絶対ダメ
スーパーフレックスは自由度が高く、時間をサバ読むことも可能です。例えば、本当は7時間しか働いてないのに8時間働いたことにも出来てしまいます。
しかし、この様な虚偽深刻は絶対にしてはなりません。
理由は、スーパーフレックス制度は会社と従業員の信頼関係から成り立っているからです。スーパーフレックス下では、従業員の勤務時間をきっちり管理することは出来ません。
管理するなら監視カメラを設置して、従業員を監視する必要が出てくるからです。監視カメラを付けて一人一人の働きっぷりを監視するのは現実的ではないため、物理的に管理できないのです。
そのため、会社と従業員の信頼関係で成り立っていますが、虚偽申告があると信頼関係が崩れスーパーフレックス制度が無くなってしまうでしょう。
身勝手な行為が、恩恵を受けている人に大打撃を与えてしまうので、虚偽申告は絶対にしてはならないのです。
必ず結果を出す
最後に、スーパーフレックス制度は仕事で結果を出す前提の制度です。
従業員を働きやすくする制度ですが、真の目的は働きやすくなった結果、今以上のパフォーマンスを出し結果が出ることです。
そのため、「スーパーフレックスを活用したら、だらけてしまい結果が出なかった」はあり得ません。
スーパーフレックス制度のQ&A
ここでスーパーフレックス制度のQ&Aを紹介します。
スーパーフレックス制度を導入する会社の特徴
スーパーフレックス制度を導入している企業の特徴を紹介します。スーパーフレックスを使いたい場合、紹介する特徴がある会社を選ぶと導入されている可能性があります。
- 働き方改革に力を入れている
- 時間勤務ではなく裁量労働制
- 従業員を信頼している
働き方改革に力を入れている
働き方改革に力を入れている会社です。
スーパーフレックス制度は働き方改革の中で生まれた制度です。そのため、働き方改革に力を入れていれば、スーパーフレックス制度を導入する可能性が高いでしょう。
特に外資系で柔軟な働き方を目指す会社は多く、スーパーフレックス制度を導入している可能性が高いです。ちなみに僕の会社も外資系なので、信頼性のある情報と言えます。
時間勤務ではなく裁量労働制
スーパーフレックス制度を導入する前提として、時間勤務に捉われない会社の考え方が必要です。
裁量労働制の場合、仕事を頑張る姿勢よりも結果が重視されます。
結果重視の会社は、主に外資系が多いです。外資系であれば、スーパーフレックス導入は容易で、導入されている可能性が高いでしょう。
従業員を信頼している
スーパーフレックス制度の導入には、会社と従業員の信頼関係が不可欠です。理由は、自由な分従業員はいくらでも虚偽申告ができるからです。
もし虚偽申告が会社にバレると、スーパーフレックス制度が無くなってしまうでしょう。
そのため、従業員を信頼している、また信頼される従業員が多い会社がスーパーフレックス制度を採用している可能性が高いです。
外資は働きやすい
僕自身が外資系に勤めているので、少し外資系について紹介です。
外資系は実力主義や人が冷たいなど、ネガティブなイメージのある人が多いですが、働きやすいです。
日系にはない評価基準(360度評価)、有給が使いやすいなど、実力主義だからこそ少しでもストレスがかからない工夫がされています。なので、スーパーフレックスを導入している会社もあるはずです。
こちらの記事で外資系の働きやすさについて解説しています。ぜひご覧ください。
≫ 外資系が働きやすい理由5選
また360度評価についても、こちらの記事で詳細解説しています。
≫ 360度評価って何?メリット・デメリット、評価を上げる方法も解説
スーパーフレックス制度を導入している会社に転職しよう
興味が湧いたら、スーパーフレックス制度のある会社を探してみてはどうでしょうか?
特に外資系であれば、多く採用されている可能性があります。
こちらの記事で、外資系に特化した転職エージェントを紹介しています。僕も活用してスーパーフレックスを導入している今の会社に入社しました。
≫ 外資転職でおすすめの転職エージェント3選|筆者も活用してスーパーフレックスの外資に転職
まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございました!最後にまとめです。
スーパーフレックス制度とは
- フレックス制度のコアタイムを除外し、24時間好きな時間に働ける、フレキシブルな勤務が叶う制度。
スーパーフレックス制度のメリット
- 長時間残業が防げる
- プライベートが尊重できる
- 固定の勤務時間というストレスから解放される
スーパーフレックス制度のデメリット
- 同僚や取引先と時間が合わない
- 気持ちがだらけやすい
- 時間管理が難しい
スーパーフレックス制度を活用した筆者の1日
中抜けを活用して、プライベートの用事をこなす。
- 買出し(食事やおむつなどの子供用品)
- 病院・役所
- 散髪、など
平日のあまり混まない時間帯を狙って時短。消費した時間は、終業時間を遅めにずらしたり、残業分を振り替えて調整。
スーパーフレックス制度の注意点
- 出来る職種は限られている
- 虚偽申告は絶対ダメ
- 必ず結果を出す
スーパーフレックス制度を導入する会社の特徴
- 働き方改革に力を入れている
- 時間勤務ではなく裁量労働制
- 従業員を信頼している
外資は働きやすい
日系にない評価基準(360度評価)、有給が使いやすいなど、実力主義だからこそ少しでもストレスがかからない工夫がされている。
★次回の記事をお楽しみに★
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